2015年 2014年 2013年

大賞

明治屋醤油株式会社浜北区小松 明治屋醤油株式会社 明治屋醤油は浜北の閑静な住宅街にあり、周囲は豊かな自然環境に恵まれ、自然、歴史、文化の融合した良好な景観が形成されている。
外観はきれいに整備され、木の素材の温もりがやさしく伝わる。そして、建物の前には、昔の醤油づくりに使った杉樽が植木鉢として再利用され、古いものを長く保つ努力がとても印象に残る。
この作品の最も評価すべき点は、明治屋醤油の看板に加え、建築デザインの造形的な面白みと建物全体の雰囲気のよさ、そして情緒の豊かさであり、見る人に古き良きものの懐かしいイメージと親しみを与えてくれる優れた作品である。

所在地:浜北区小松
広告主:明治屋醤油株式会社
創業は明治8年。店舗は三代目が大正末期から昭和初期の間に建てたと思われます。
気密性が悪い、老朽化が激しい等々不便な点が多々ありますが、受け継いだものを次に伝えていきたい。ただその様な気持ちで今日までまいりました。
今回、素晴らしい賞をいただき大変驚いております。今後も末永く現状を維持していきたいと思います。(明治屋醤油株式会社)

看板・サイン部門

板屋町麦酒屋/イタヤマチカフェ中区板屋町 板屋町麦酒屋/イタヤマチカフェ ビルの狭間に残された日本家屋が、モダンな感覚でリノペーションされた。
もとあった関口部を整理し、ディテールを整えた、モノトーンによる歯切れの良いファサードである。正面の緩い傾斜をもっ黒布の霧除けテントは、それ自体でも切取られた影のようだが、さらに壁面に傾斜した影を落とし、構成された立体感を生み出している。片側だけのテント袖壁の看板も、地昧だが、そのレタリングはレトロで味わいのあるものとなっている。看板というよりは、右肩に布切れの名札を付けて、無表情に佇んでいるような姿である。「一見さん、お断り。」の老舗料亭のように、表現しないのがこの店の「表現」で、そこに新鮮さも感じる。
広告主:株式会社オーガ二ックカルチャー
広告デザイン:是空デザイン 青木 三枝
広告施工:有限会社はままつ工芸

nicoe浜北区染地台六丁目 nicoe 道路沿い角に位置するオブジェ的看板が目を引く浜北スイーツ・コミニュティ「nicoe」。オフホワイトと甘さを感じさせる春華堂サクラピンクの2色の比率が色彩調和を生み、ねじれた曲線は柔らかくポイントとなり、ファサードの植栽と青空を背景に映え存在感を生みだしている。文春華堂サクラピンクと2個の円を重ねたロゴの曲線は建物外観のピンクグラデーション、曲線へと空間を繋げ、この二つの連続性が馴染み感、新規性となって独自のスタイルを作り出している。
広告主:有限会社春華堂
広告デザイン:株式会社ダイアグラム 鈴木 直之
広告施工:株式会社丹青社

BIO Atsumi中区砂山町 BIO Atsumi まるで、パリのお菓子屋さんのようなイメージの店舗。白い建物にブルーのサインは、爽やかで新鮮な印象。HPには、“新鮮、安全、おいしい"という言葉が繰り返されているが、それらをアピールした、清潔感のあるカラーリングだと思う。
また、店名“Atsumi"の赤がアクセントの役割を果たしている。主張しすぎず存在感のあるデザインは、再開発エリアの都会的な街並みを作っていく、一つの要素になると感じた。
広告主:株式会社渥美フーズ ビオ・あつみ エピスリー浜松
広告デザイン:有限会社CP-MARMA
広告施工:株式会社フ力ミ

路地裏R倉庫中区伝馬町 路地裏R倉庫 昭和がまだまだ残っている大工町~伝馬町~利町へと抜ける路地裏にあるレンタルスペースは、その名も路地裏R倉庫と隷書体でプリン卜されている。菱形の板面は角度が外階段の手摺りに合わせてあり、水平線下半分が膝脂色バッ夕、それ以外は建物も階段も白、看板の頂点に黒アーム のスポットが1灯と路地裏にポツンとある感じがシンプルで界隈に溶け込むように良く考えられている。
施工面も安全環境対策等しっかりしていて、周囲と調和した、肩の凝らない良い看板である。
広告主:株式会社ランドデザイン
広告デザイン:株式会社ランドデザイン 河野 陽一
広告施工:サインアートモリヤ

ITAYAMACHI BaR中区板屋町 ITAYAMACHI BaR アクト通り沿いに周辺の景観にマッチした店舗とその看板にセンスの良さを感じる。周辺は、見通しが良く東街区として新しい街になっており、その中でお底の存在を知らしめる機能だけでなく、アクト通りをジョギングする人や通勤通学で行きかう人達にも情報発信する役割を果たしている。
建物の前にある縦長の直方体の看板は、黒のベースに白文字でアルファペットを縦に並べているのもセンスの良さを感じ、お店の雰囲気を想像させる。
広告主:有限会社MAS-Corporation
広告デザイン:dEL sp design 河合 貞典
広告施工:株式会社マスヤスタジオ

店舗・施設部門

たなか整形外科北区豊岡町 たなか整形外科 建物周囲に十分な空地を設けることで高さを感じさせないすっきりした外観は、遠目を引く。前面道路沿いに自立するサインや壁面サインは、図と地の関係が絶妙で色数も少なく、医療施設のサインとしては必要最低限。
心配したくなるほど控えめである。建築・ランドスケープ・サインのトータルデザインが施設のアイデンティティを表現している。植栽が生育し、緑に固まれた医院として街の風景になっていくことを期待したい。
広告主:たなか整形外科
広告デザイン:髙木昭良建築設計事務所 髙木 昭良
広告施工:デコラテックジャパン株式会社
建築設計:髙木昭良建築設計事務所 髙木 昭良
建築施工:須山建設株式会社

浜松信用金庫きらりタウン支店浜北区染地台三丁目 浜松信用金庫きらりタウン支店 「きらりタウン浜北」のお酒落な街並みと調和しつつ、遠州灘の波をイメージしたという全体のフォルムと、地元産の天竜杉をふんだんに使用した内装により、女性のみで運営する店舗のやさしさを的確に表現している。
ソーラーシステムとLEDを採用し、環境にも配慮しながら、ガラス張りの店内照明は夜間も街を照らすなど地域の魅力向上に貢献している。色調を品よく抑えながらも、街の豊かさをリードしていこうという意気込みを感じさせる。
広告主:浜松信用金庫
広告施工:株式会社フクダサインボード
建築設計:株式会社日建設計
建築施工:木内建設株式会社 浜松支店

浜松ワインセラー天竜区相津 浜松ワインセラー 幻の佐久間線のトンネルを活用した浜松ワインセラーの看板は、重厚な扉に施されている。
心象風景をテーマに制作する作家による装飾と、ステンドグラスを通して、ボジョレー解禁日に内部中央に光が差し込む設計は、オーナーのワインへの想いが伝わってくる。人目を引くことを強調した看板が多い中、このような表現は、天竜の自然環境に溶け込み、広告と景観の関係を意識させてくれる。受賞をきっかけに、浜松ワインセラーを中心に地域の景観づくりへの芽生えを期待したい。
広告主:株式会社浜松ワインセラー
広告デザイン:静岡文化芸術大学 山本 一樹
建築設計:静岡文化芸術大学 佐藤 聖徳、羽田 隆志
建築施工:地域産業観光研究会